エコキュートの各メーカーにはどんな特徴がある? 主要5社それぞれのメリットを比較!

「エコキュート」といえば、高効率給湯器の代表格として浸透してきたイメージのある設備ではないでしょうか。
電気のみをエネルギー源として効率よくお湯をつくれることや、年間を通じての圧倒的なランニングコストの安さから新築やリフォーム・リノベーションで導入される事例も増加しています。
日常生活でもっとも多くのエネルギーを消費するのが給湯関連の営みであり、この課題を解決することで家計収支に大きく貢献できることは論を明らかです。
また、エネルギー消費の少なさは省エネ本来の大きな目的である地球環境保全に寄与するものであり、エコキュートの普及を後押しする原動力ともなっています。
一口にエコキュートとはいってもさまざまなメーカーが同様の原理で稼働する高効率給湯器を展開しており、それぞれに特徴やメリットなる部分があるため選択肢も多様です。
本記事ではそんなエコキュートについて、主要メーカー5社を挙げてそれぞれの特徴やメリットを解説します。
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そもそも「エコキュート」とは?
最初に、そもそもエコキュートとはどのような仕組みでお湯をつくり出す給湯器であるのかその概要をおさらいしておきましょう。
エコキュートは電気のみをエネルギー源として稼働しますが、電気ポットや電気給湯器といった従来型の電気式給湯機器のように電気の熱で直接水を温めているわけではありません。
エコキュートがお湯をわかすほどの熱量を得る仕組みとしては、「ヒートポンプ」と呼ばれる熱交換装置の作用によるものです。同様の原理は冷蔵庫や冷暖房にも用いられており、ヒートポンプの姿と機能はまさしくエアコン室外機とそっくりです。
ヒートポンプの中には「冷媒」と呼ばれる気体が循環しており、これには従来一般的に用いられていたフロンに代わり、環境配慮型の二酸化炭素が使われています。
冷媒は空気中から熱を吸収して温まり、圧縮することで温度が上昇するという気体の性質を利用して加圧し、最終的に90℃程度にまで温度を高めます。
そのようにして得た熱を次々に水に移していくことによりお湯を得るというのが基本的な仕組みです。
さらに気体は逆に減圧して開放すると温度が下がることから、水に熱を伝えた後の冷媒は冷やされて再び空気中の熱を収集するため循環して圧縮と温度上昇のサイクルを繰り返します。
ヒートポンプが暖と冷という異なる熱交換作用を可能としているのはこのような原理によるもので、そのためエコキュートは「家庭用ヒートポンプ給湯機」というのが正式名称です。
また、エコキュートは「貯湯タンク」というユニットを備えていることも特徴で、電気料金の安い夜間の時間帯にお湯をつくってタンクに貯蔵するように設計されています。そしてそのお湯を日中が中心となる使用時間帯にキッチン・お風呂場・洗面所などの各所で設定された温度になるよう水で割りつつ、適宜給湯するのが基本的な運用法です。
したがって実際に使えるお湯の量はタンク容量一杯とは限らず、プラスして水で割って得られた総量が正確な数値です。
これらの方策により、エコキュートは省エネルギーでお湯をつくりつつ給湯の際のロスを抑制し、無駄なくお湯を使っていくことですぐれたランニングコストの給湯器として浸透しています。
エコキュート各メーカーの特徴とは?
一口に「エコキュート」とはいっても特定の企業のみの商品名ではなく、冷媒に二酸化炭素を使用するヒートポンプを用いた家庭用給湯器全般の愛称としての位置付けです。
そのためさまざまなメーカーがエコキュートを製造・販売しており、それぞれに独自性豊かなラインナップとなっています。
各社ともに工夫を凝らした機能を実装していることからメーカーごとの強みやカラーが出やすい点も特徴で、導入を検討している場合には自身のニーズと照らし合わせて最適なモデルを選ぶことがポイントです。
以下、エコキュートを展開している代表的なメーカー5社を挙げ、それぞれの特徴やメリットを概観してみましょう。
コロナ
暖房機器の製造で有名なコロナは、世界で初めてエコキュートを販売したメーカーでもあります。
エコキュート開発の歴史について一日の長があるという強みに加え、徹底的に効率性を追究した手堅い設計はまさしく省エネルギーというテーマに正面から挑んだ成果といえるでしょう。
特にメーカー中唯一、7つもの温度サーミスタを搭載することできめ細やかな湯温調整を実現しており、無駄を出さずにお湯を使い切ることでロスを生じさせないというコンセプトが透徹しています。
また、タンク内のお湯の熱を用いて凍結を予防するバイパスが設けられており、寒冷地でも安心して使用できるメリットがあります。
さらにはアプリによる遠隔操作も可能なため、旅行などで家を離れている期間に運転を休止したり、子どもが入浴している時に一時停止の操作を行えたりするのも便利です。
ダイキン
空調機器の世界的メーカーとして有名なダイキンも、そのヒートポンプ技術をいかんなく発揮してエコキュートを展開しています。
ダイキン製エコキュートの特徴を一言でいうなれば、ハードな環境下や使用条件にも耐えうるタフネスさです。
たとえば通常のエコキュートではミネラル分の多い井戸水や地下水は配管にダメージを与えるおそれがあることから禁止されていますが、ダイキン製のモデルでは一定の水質検査をクリアすれば使用することが可能です。
同様の理由で一般的なエコキュートはにごり湯系の入浴剤を制限しており、各メーカー推奨のものしか使えませんがダイキンでは使用することができます。
また、常時潮風にさらされる海辺の地域でも使えるよう強力な防護措置が施された塩害対応タイプもラインナップされているなど、実に厳しい条件での稼働を想定したタフな設計が印象的といえるでしょう。
さらにはエコキュート全般の弱点とされる水圧の物足りなさにも応えるため、ストレスなく使用できる高水圧を実現しています。
さまざまな地域や条件下でのニーズを視野に入れたダイキン製エコキュートは、ユーザーにとっての選択肢を広げるメリットを持っているといえるでしょう。
日立
日本最大の総合電機メーカーとして知られる日立も、エコキュートを開発しています。
工業機械から家電製品まで幅広く扱う層の厚さと、長い歴史で蓄積された技術力はエコキュートにも十二分にフィードバックされているといえるでしょう。
日立製エコキュートの特徴を一言でいうと、保温能力と水圧の高さが挙げられます。
エコキュートは基本的に外部に設置した貯湯タンクユニットにためたお湯を順次消費していくシステムであるため、タンクの保温効率はエネルギーロスと密接な関係があります。
つまり保温性が高く冷めにくい構造であるほど熱エネルギーの放散を防ぐことにつながり、一層の省エネ効果を発揮します。
また、水圧の高さがエコキュートの快適な使用感に直結することはすでに触れたとおりですが、日立製エコキュートは殊の外その機能に強みがあります。
それというのも、一般的なエコキュートは貯湯タンクの圧力負荷を軽減するため水道水を直接引き込むのではなく一旦減圧する処置をしています。
そのためもあって水圧が弱くなるのですが、日立は独自の「水道直圧式」という仕組みでその問題を解決しました。
大まかにいうと水道水の圧力をそのままに、瞬間的に加熱する「プレート式給湯熱交換器」を用いることによって実現した機能です。
これにはもう一つメリットがあり、通常は飲用が推奨されないエコキュートのお湯ですが水道直圧式ではそのまま飲むことが可能です。
安心して口に入れられることは小さいお子さんがいる家庭にとってもうれしいアドバンテージであり、日立製エコキュートの特徴的な強みといえるでしょう。
三菱
日本屈指の巨大企業グループである三菱は独立した多くの会社の集合体で、エコキュートを展開しているのは三菱電機という企業です。
三菱製エコキュートの特徴を一言で言い表すとすれば、それはタンク容量の豊富なバリエーションと災害時の利便性という言葉に集約されるでしょう。
エコキュートの貯湯タンクにはいくつかのサイズバリエーションがあり、想定される使用量に応じて最適なものを選ぶのが前提です。
しかし一般的なモデルでは通常タイプの角型で2~3種類ということが多く、必ずしも選択肢が多様なわけではありません。
ところが三菱製エコキュートでは角型のタンクで実に7種類もの容量がラインナップされているのです。これによって世帯ごとに細かく最適なタンクサイズを選ぶことが可能となり、無駄なく、かつ必要十分なお湯の使用を実現します。
また、災害などで断水した場合に貯湯タンク内の水を使えることがエコキュートの大きなメリットの一つですが、三菱製モデルではその操作性をさらに高めて利便性を向上させています。
具体的には取水バルブにアクセスするためのカバーが容易に開閉できるよう設計されており、取水もレバーを回すだけで簡単に行える点が特徴です。
このように非常時でのユーザビリティにまで細やかな配慮がなされている点にも、三菱製モデルのメリットがあるといえるでしょう。
パナソニック
世界有数の電化製品メーカーとして有名なパナソニックは、日本企業としても代表的な位置付けがなされる一社といって過言ではありません。
パナソニック製エコキュートの特徴としては、高い保温性能と残熱の効率利用が挙げられます。
貯湯タンクやヒートポンプなどのユニットの保温能力を高めることがさらなる省エネにつながることを先に述べましたが、パナソニック製モデルの保温能力は業界トップクラスの数値を示しています。
またお風呂の残り湯が持つ熱を次の沸き上げのために有効利用したり、シャワー使用時には水量や温度を自動的に変調させてロスを抑えたり、極力無駄を生じさせない設計思想を見てとることができます。
このような堅実な造りによって省エネ性能をさらに高め、ユーザーにとっての快適性にも直結している点にパナソニック製エコキュートの特徴があるといえるでしょう。
まとめ
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
この記事ではエコキュートの各メーカーにはどのような特徴があるのか、主要5社を挙げて解説しました。
いずれも独自性の高い技術で市場に勝負をかけていることがうかがえ、ユーザーにとってはニーズを満たす最適なモデルを選ぶ楽しみも開かれているといえるでしょう。
優劣の問題ではなく、導入にあたっては需要と照らし合わせて丁寧に比較検討することがポイントです。
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